民主教育研究所
Research Institute for Democracy and Education

民研からのお知らせ


新着情報 民主教育研究所年報2007年度(第8号)現代の教育改革と教育委員会
ついに刊行しました! 購入を希望される方は民研までお問い合わせください。

新着情報 第17回全国教育研究交流集会をみやぎ教育文化センターと共催で開催
*期日 2009年2月28日(土)〜2009年3月1日(日)
*集会テーマ:〈東北の地でともに語り合おう〉どの子にも学ぶ楽しみ、生きる希望を―子ども・若者のと暮らしの危機のなかで
*会場:宮城県仙台市・教育会館「フォレスト仙台」

民主教育研究所年報2007:現代の教育改革の動向と教育委員会

特集:現代の教育改革の動向と教育委員会
領価 1,800円 (A5版290頁)

講演◎堀尾輝久(民研代表)
  憲法・47教育基本法・子どもの権利条約を生かす
  ―人間らしさあふれる教育をめざして 21世紀教育の希望を—

特集Ⅰ 現代の教育改革の動向と教育委員会
特集にあたって
     問われる教育委員会の存在意義と在り方 ・・・・・三上昭彦
         ~発足60周年を迎えて~         
Ⅰ 教育をめぐる紛争解決の担い手はだれか ・・・・・荒井文昭
         ~教育委員会廃止論における政治の位置~   
Ⅱ 「土佐の教育改革」の研究 ・・・・神山正弘
Ⅲ 東京都の教育改革ー公教育の序列的再編 ・・・・山本由美
Ⅳ 教育長公募制の現状と課題 ・・・・・・・・・・三上昭彦
         ~実態調査を踏まえて~
Ⅴ 体験的教育委員会論~公募教育長の3年間をふり返って
                  小林洋文(長野県富士見町教育長)

資料Ⅰ 今、読み直す「教育委員会の趣旨」
①教育委員会法の提案理由と森戸辰夫文部大臣の見解(1946年6月)
②『教育委員会法のしおり』(文部省1948年9月)
③『教育委員会設置の手引き』 前編(抄)(文部省1952年) 
資料Ⅱ 教育委員会制度の歩み〈略年表〉 1946~2007

特集Ⅱ 民主主義と教育
    Ⅰ 民主主義と教育~教育の自由を中心に~   堀尾 輝久
   ~第1回公開研究会の記録から~
    Ⅱ 教育の公共性論の再構成と「私事の組織化」 佐貫  浩
      ~堀尾教育権理論の継承のために

民主教育研究所日誌(7月〜8月)

2008年8月30日:民研日誌

7/17  HP更新
7/18 『人間と教育』編集委員会
7/20-22同シリーズ「ある教師の戦後史」取材(竹内功さんインタビュー)
7/26 「教師問題」プロジェクト研究委員会
8/1  日本のジェンダー統計No.3(「ジェンダーと教育」研究委員会パンフレットNo.8)刊行。
8/5  教科書プロジェクト研究会、教科書調査まとめ作業。
8/6 事務局会議。堀尾民研代表と中森みやぎ教育文化研究センター運営委員会代表と第17回全国教育研究交流集会実施概要合意する。
8/12 第17回全国教育研究交流集会案内、賛助会員案内、年報刊行チラシ、「人間と教育」購読案内チラシ作成。
8/13 「人間と教育」59号最終校正
8/13-14「教育課程」研究委員会合宿研究会
8/20 「教育の集い」実行委員会(於:京都)堀尾代表、渡辺事務局長出席
『研究所たより』vol.96刊行、年報2007(No.8)『現代の教育改革と教育委員会』刊行
8/21 「教育のつどい」全体会開催 民研図書販売出店。『教科書に関する意識調査~子ども・教員2000人~』(教科書プロジェクト)刊行
8/22 「教育のつどい」分科会開催 同夜、民研/地域教育研究所交流会実施。第17回全国教育研究交流集会に向けて中森みやぎ教育文化研究センター運営委員会代表からメッセージ届く
8/24 「教育のつどい」最終日フォーラム
8/27 事務局会議 
8/28-29『研究所たより』『年報』発送。
8/30 「特別支援教育と子ども・学校」研究委員会

第17回 全国教育研究交流集会のお知らせ(民主教育研究所・みやぎ教育文化研究センター共催)

2008年8月29日:研究会

民主教育研究所・みやぎ教育文化研究センター 共催
第17回 全国教育研究交流集会のお知らせ

*集会テーマ 
東北の地でともに語り合おう 
  どの子にも学ぶ楽しみ、生きる希望を
    子ども・若者のと暮らしの危機のなかで

*期日:2009年2月28日(土)・3月1日(日)
*会場:宮城県仙台市・教育会館「フォレスト仙台」

【第1日目】 
●開会挨拶 堀尾輝久 (民主教育研究所代表)
●記念講演 中森孜郎 (みやぎ教育文化研究センター代表運営委員)
「表現活動でよみがえる少年院の子どもたち-青葉女子学園24年の実践から-」     
●シンポジウム 「学ぶことは育つこと」
  *コーディネーター:横湯園子(大会実行委員長)ほか
●懇親会

【第2日目】
●分科会 (予定)
1子どもの危機と教育実践
2 今、問われる学力の質と授業づくり
3 高校の統廃合の問題と若者の進路保障
4教職員の仕事と生きがい-教員評価・免許更新・教員養成問題を問う
5学校選択の現状と問題点
6子どもを中心とした参加と共同の学校づくり
7両性の平等と教育-男女共学・ジェンダ-平等教育の実践を中心に
8特別支援教育の取り組み
9環境・地域の産業と教育
10憲法と教育-憲法学習・教育の自由論を軸に

●閉会のつどい

*参加費:一般参加 2000円 (一日券:1000円)  学生・院生 1000円 (一日券:500円)

第17回全国教育研究交流集会(民主教育研究所+みやぎ教育文化研究センター共催)呼びかけ文

2008年8月28日:研究会

民主教育研究所はこれまで民研と全教教文部の活動家の方々、各地の教組立の教育研究所、教育文化研究センターの方々との共同を重視し、民研開所以来16回の研究交流集会を実施して来ました。この間は、特に、地域との関係を発展させる立場から、埼玉教育文化研究センター(06年度)、東京民研(07年度)との共同の集会を行っています。そして、今回は、みやぎ教育文化研究センターとの共催で、はじめて、東北・宮城の地で行うことになりました。
 東北には北方性教育運動の歴史があります。戦争と貧困が地域の生活と子どもたちを覆うなかで、教師は何ができるのか。教育の可能性は何か。いかに追求するか。戦前の教師、教職員の苦悩と闘いがありました。「蟹工船」が、今若い方の多くの共感を持って読まれているように、かつての戦争と貧困に呻吟する東北の地の子ども達に、教育の担い手としていかに関わるか、地域と人間への誇りを引き出す教育をいかにすすめるかは、古くて新しい現代の課題です。経済格差は地域間格差としてあらわれ、また、学力格差、働くこと、生きることの格差を生んでいます。人間的生存の権利を引き裂き、それに対立するものです。
 「新自由主義改革」という”怪物”が、教育再生の名の下に、学校から教育の自由を奪い、息苦しさ、生きにくさを教職員、子ども・若者に強いる事態が進行するなかで、どの子にも共に、学び、働き、生きる希望と喜びを保障する道こそ、新自由主義の「社会・教育改革」の名による生活破壊・教育否定に対抗していく道ではないでしょうか。みやぎの多彩な教育文化研究と平和の文化を求める父母・市民の取り組み、とりわけ、傷つけ、傷つけられた子どもたち自身、自らを表現する場と可能性を保障されることによって大きく変わるーこの確信を生み出している実践研究と思想に多くを学びたいものです。
 全国の教育研究交流の集いがみやぎの教育文化研究を担う諸団体の運動の前進にとっても大きな機会となるだけでなく、集うすべての方々の学び合い、成長の場となることを期待するものです。重ねて各地の実践、運動の研究を持ち寄り、交流し合う第17回民研交流集会への参加を呼びかけます。

転換の時代を私たちの手で 佐貫浩 

 後世の歴史家がおそらく戦後史の最大のターニングポイントとして記述するであろうような転換の時代に今私たちは投げ入れられているのではないか。しかしそのことは未だ人々の頭脳の中では、意識化されていないかもしれない。
 おそらくその転換の時代は、1990年頃より始まっている。ソ連型社会主義の崩壊、日本のバブル崩壊、昭和の終焉(天皇裕二の死)、グローバリズムの展開、小泉政権による新自由主義の全面展開、教基法の改変、日本社会の急激な格差社会化、人々のつながりの切断と孤立感の高まり、等々。豊かな社会日本、一億総中流ともいわれたある種の平等(幻想)にたつ社会は、急激に崩れ落ち、競争と自己責任という言葉が人々を襲い、企業は「労働ダンピング」を競い合い、もうけを追求する「私」の要求の解放が、正義の場としての「市場」を介して効率性と進歩を生み出すという大合唱が未だに終わらない。
 しかし秋葉原事件の衝撃は、今の社会の異常さを多くの人々が感じていることを改めて印象づけた。ピンハネ業が急成長するおかしさがようやく認識され始めている。今年の夏に北極の極点で氷がなくなる可能性は五分五分といわれているように、地球環境が後何年持つかという不安が広まってもいる。新しい社会原理を作り出さないと人間らしく生きる土台が失われるという危機感が広まりつつある。しかし今それらの危機は、異常さとして捉えられるにしても、そこに新しい時代への息吹を読み取ることはなかなか困難である。日本は、一体、後どれくらいすれば、この危機を新しい時代への激しい要求の噴出へとつなげることが出来るのだろうか。
 危機の時代の中にこそ新しい希望が胚胎している。人々の意識の中で、新しいオルターナティブが捉えられるとき、まさに今私たちが生きているこの日々が、21世紀の希望への転換の時代として記述されるのではないだろうか。そういう転換の時代を私たちの手で、浮上させたい。人々の繋がりの回復りが、その転換を手元にたぐり寄せるのではないか。最近その変化がそう遠くないと感じることがある。そんな希望をみんなで生きたいと思う(さぬきひろし、法政大学)。